2018/11/20 耳の骨
小さい料理屋さんのようなところで、一人で赤いギンガムチェックのクロスのかかった席にいる。厨房の入り口の目の前。私はほろ酔い。
暖かい柔らかい木の味がする赤ワインを自分で注いで飲んでいる。何か軽いチキンや魚をつまみながら。
厨房の方で「これはバイトの子にあげる」「わーい」など仲よさそうに話す声が聞こえて、良い店だと私は思っている。斜め左に見える大きな窓から空の色を確認して、まだ帰りそびれる時間ではないと安心するのを何度か繰り返す。
場面は変わって、感覚だけを感じた。Kの耳を噛む感じ。歯にさわる柔らかい骨の感じ。Kが困って笑うと私の骨にもその波が伝わる感じ。何かを噛みながら笑う時の口の心地よい隙間の感じ。
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起きて、ごはんを食べて、つめたい空気の部屋の布団にまたもぐって眠って見た夢。幸福感があって終始なにかあたかかったり柔らかかったりするイメージがあった。
身体がまだきちんとKの柔らかさやにおいを記憶していると思った。それが良いか悪いかは答えがでない。