2019/07/28 息が吸えない
肩の高さほどあるシーソー型の長方体の箱。片側に医者、片側に私がいる。箱は文字通りカタンカタンと音を立ててシーソーのように動かせる。私の側には空気を吸う機械や、椅子がついていて、私は歯の治療をされようとしている。騒ぐほどではないが時々わけもなく息が苦しくて、レジのピッとする機械みたいな子機から空気を吸っては平気なふりをしている。
色んな治療を試された。目をつぶらされ、チョコレートを口に入れられた。ロッテのダース。油か何かの成分が口にいつも合わないなあと思う。治療を受ける間、家族が協力してくれて、チョコレートを私の口に入れたり、楽しくて笑ってしまう。
最後に医者が試したのは、アーモンドを箱の中で温めるというもの。箱の中、目の前に迫る熱板に驚いて火が灯る前に押し避けた。アーモンドがぱちぱち音を立て始め、医者がシーソーを傾け、私の方にアーモンドが一斉に落ちてきて、私は悲鳴をあげた。シーソーの箱の外で観客が笑っている声と家族があらあらと笑いながらも焦っている声がする。
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結果的に治らない歯の治療の夢は、現状抱えている問題がなかなか解決しないという意味。