2019/08/22 紺碧のイモ
東南アジア系の若い女の子が運転する天井のないミニトラックの助手席にいる。明るくてスピードが心地いい。
着いた屋台で深い青の芋が水を張った鍋にたくさん入っているのを見ている。その青くて細い芋にはネオンカラーの水色の斑点がある。湯の温度が上がり始めると水に青が溶け始める。「青いところには毒がある」とすこし変わった文法で男の子が私に伝えてくれた。私は笑いながら「え、じゃあどこを食べるの?逆になんで入れるの?」と、初見のそれが面白くて疑問が止まらない。
ゆっくりじわじわ青が溶け出す鍋の周りに、同じような柄のイモリが手前と鍋の中に2匹いるのを見つけて、箸を慣れた仕草で持つ女の子に「とって」と笑って騒いだ。
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紺に近い青と、蛍光ペンみたいな水色の芋。綺麗な色だけど120%食べ物じゃない色してた。